サイバーエージェントは今年中にAbema TVで結果をださなきゃいけないかもしれない話
下記記事の続きです。
1年前にサイバーエージェントが結構リスクをとって、Abema TVに投資していた
って話をしました。
何がやばいかをざっくり説明すると
「スマホゲーム事業の市場がレッドオーシャン化していて、稼げなくなっている」
という1年前の懸念が顕在化してきています。
実際に直近のゲーム事業の売上、営業利益の推移を見てみましょう
下記がゲーム事業のYonYでの
・売上
・営業利益
の推移になっています。
下記だけ見ると「売上」ついては、順調に成長しているように見えます。
「営業利益」については、レッドオーシャン化しつつあるゲーム事業で勝ち抜くために広告宣伝に費用を投下している感じでしょうか。
続いて、Q毎での売上と営業利益の推移です。売上については、直近のQに関して
YonYで久しぶり減収しました。
パット見た感じ
⑴FY2017は上昇している(当たり前)
⑵FY2016は減少
⑶FY2015も大幅減少
⑷FY2014以前は横ば
になっているように見受けられます。
因みにCygamesの主なリリースタイトルなこんな感じ
※多分抜けがあるかもですが、ご了承ください
■2011年リリース
『神撃のバハムート』
■2013年リリース
『戦国炎舞 -KIZNA-』
■2014年リリース
■2015年リリース
『リトル ノア』
『アイドマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』
『エアシップQ』
■2016年リリース
『Shadowverse』
『アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション』
■2017年リリース
『セブンズストーリー』
『バンドリ!』
そして、下記がタイトル別のセールス状況です。
見た感じ、2015年度と2016年度のタイトルということなので、『Shadowverse』と
『アイドマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』辺りが今の売上減少の大きな要因になっているのかなと推測されます。
また、『Shadowverse』が2017年度末あたりで大きく売上を下げたところからV字回復しているところをみると、広告はそこにかけた分が結構な割合を占めているんだろうなと思っています。CMも結構放送されてましたしね。
続いて営業利益です。
見ての通り、FY2016をピークに減少傾向にある事がわかります。
FY2017はFY2016比で13.0%減でした。
FY2018は前年比12.6%減ですので、このままいくと年間の営業利益は230億程度になる可能性があります。
営業利益を300億、DOE5%を保ちつつ、先行投資を200億投下するためには
広告代理店事業とゲーム事業で500億利益を出しておく必要があります。
下記の通り、CAは業績予想を発表しています。
自分の予想では、ゲーム事業で業績目標達成が出来ない。
また、今後もゲーム事業の営業利益は右肩下がりになっていくのではないかと
思っています。
ゲーム事業での営業利益が減る前に早くAbema TVで結果を出さないとまずいんじゃないかと思う話でした。
こっちの記事も是非みてください。よろしくお願いします。
Azuking